国際情勢 international affairs 2004 8 12

 8月11日の日本経済新聞では、
「JFE、中国に高炉」と報道しています。
次々と、日本企業が中国に進出しています。
 これは、やむを得ない流れでしょう。
こうした動きは、日本企業にとって、メリットがある話ですが、
中国にとっても、メリットがあります。
 中国は、まだ、資本主義経済を練習している段階にあります。
こうした中国に、「知恵を貸す」という姿勢も重要です。
かつて、日本は、遣唐使によって、中国文化を学びました。
 さて、ビジネスマンは、「それにしても」と思うでしょう。
多くのビジネスマンは、小泉首相の政治姿勢が気になるでしょう。
「どう見ても、小泉首相は、中国に冷たく、北朝鮮に温厚である」と思うでしょう。
「日本経済は、中国のお陰で、何とか回復したのに、
いったい、首相の政治姿勢は、何だ」と思う人もいるでしょう。
あるいは、「首相は、外交音痴だから、仕方ない」と思う人もいるでしょう。
 しかし、首相は、外交音痴ではないかもしれません。
こうした「日本、中国、北朝鮮」という国際情勢を、
アメリカから見れば、どう見えるか。
これは、アメリカにとって、実に、好都合な国際情勢に見えます。
 アメリカにとって、日本と中国が、政治的に同盟国となって、
アジアにおいて、強大な政治パワーを発揮すると、困ります。
だから、アメリカにとって、日本と中国が、政治的に仲が悪いことは、好都合です。
 次に、アメリカは、イラク情勢の泥沼に、はまって、身動きが取れない状況です。
こうした状況で、北朝鮮情勢が悪化することは、アメリカにとって、非常に困るのです。
 やはり、アメリカは、中東に専念したいので、北朝鮮が混乱するのは避けたいのです。
ですから、日本が北朝鮮と、政治的に仲良くするのは、
アメリカにとって、好都合なのです。
 ビジネスマンは、複眼的視点を持つべきです。
私がアメリカ人だったら、どう考えるか。
私がフランス人だったら、どう考えるか。
私がロシア人だったら、どう考えるか。

知恵を貸す give counsel 2004 5 19
 中国については、いろいろな不安があります。
バブル崩壊。
不良債権問題。
公害問題。
食糧問題。
石油危機。
 しかし、こういう問題は、日本が、過去に経験済みです。
日本は、バブル崩壊において、先進国でしょう。
また、不良債権問題においても、先進国でしょう。
 中国の問題を、ただ不安に思っているだけでは、ダメです。
バブル崩壊にしても、不良債権問題にしても、
日本には、ノウハウが、山ほど、あるでしょう。
 「知恵を貸す」という発想が、なぜ、できないのか。
運命に流されながら、生きていくのか。
「運命を開拓する」という発想がないのか。
















































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